毛沢東・周恩来が滞在していた家を含め徒歩で回れる範囲の名所を重慶談判と絡めて半日プランとして纏めました。
今回ご紹介する地域は重慶の政治文化の核心地なので雰囲気も他地区とは異なり上品です。
重慶談判
1945年の日中戦争終結後、蒋介石は毛沢東に対し8月14日・20日・23日の三度に渡り和平協議を呼びかけ、ついに毛沢東が8月28日重慶に到着します。
翌8月29日~10月10日に渡って国民党と共産党による内戦停戦協議が行われ最終的に双十協定を結びます。10月10日締結なので双十です。
これにより国民党は共産党を合法政党として認め、共産党は国民党を政権党として認めることになります。基本的に中国を長江で南北に分け、長江以北は共産党、長江以南は国民党となり共産党は浙江江蘇などから解放軍を撤退させます。
しかし結局、蒋介石の国民党が共産党地区に攻め込み双十協定は破棄、内戦へと突入します。
9:00 ~ 重慶中国三峡博物館
こちらは重慶の歴史を学べる博物館です。丁寧に観ていったら1日かかるので抗日戦争コーナーだけ見ることにします。
この三峡博物館は長江の歴史や三峡移民、重慶の少数民族の文化なども紹介されており見ごたえあります。時間にゆとりがあれば最低半日かけて見学したいです。
博物館の正面は人民大礼堂。こちらも重慶のシンボルです。
開館情報
名称:重庆中国三峡博物馆
開館時間:9:00~17:00
閉館日:月曜日
入場料:無料
参観時間:1.5時間~半日
11:00 ~ 曾家岩50号(周公館)
三峡博物館から曾家岩50号(周公館)への行き方は2通り
- 市政府脇の階段を上っていく
- 軌道2号線・曾家园まで地下通路を歩いていき途中C出口でエレベーターで上がる
お勧めは市政府脇の階段です。重慶ですからね。階段を楽しみましょう。
市政府の正面入り口も坂で斜めです。
この階段を登りましょう。休み休みで8分くらい登り、登り切って車の走れる道路に出たら左へ3分で曾家岩50号(周公館)です。
曾家岩50号(周公館)とは
日本に留学経験があり、日中友好条約締結の立役者である周恩来は中共中央南方局書記として戦時中1939年~1946年重慶に滞在していました。その間、居室として使用していたため周公館とも呼ばれます。こちらの建物自体は周恩来が個人で借り受け中共中央南方局の事務所も兼ねていたというのが正確な表現です。
日本により爆撃された曾家岩50号(周公館)。その後事務所は紅岩村に移ることになります。
開館情報
名称:曾家岩50号(周公馆)
開館時間:9:00~17:00
閉館日:無休
入場料:無料
参観時間:15分~30分
地図:曾家岩50号
11:45 ~ 桂園
周公館から桂園までは中山四路を歩きましょう。
中山四路についてはこちらの記事で纏めています→重慶で最も美しい散歩道!中山四路
桂園とは
日中戦争後の内戦を避けたいアメリカの仲介により重慶で毛沢東と蒋介石による会談が行われることになりました。毛沢東は重慶滞在時この桂園と红岩村に寝泊まりし国民党と停戦協議を続け、2か月に渡る協議が終了し双十協定が締結されたのがここ桂園です。
境内に2本の桂(金木犀)の木があったことから桂園と呼ばれています。2本どころか林のように桂の木が生えていると桂林と言われます。そうです。日本でも有名な桂林です。
開館情報
名称:桂园
開館時間:9:00~16:30
閉館日:無休
入場料:無料
参観時間:15分~30分
12:45 ~ 胖妹面庄
お昼になっているので重慶小面を食べてちょうど終わりです。
桂園から徒歩15分くらいで有名な小面・胖妹面庄まで行けます。地図→胖妹面庄
こちらのお店は中国食べログ重慶小面第2位という人気店です。詳しくはこちらの記事に纏めています→重慶小面(ラーメン)ベスト2 胖妹面庄
辛いのが苦手な方は手前にあるカフェでタピオカミルクティー(珍珠奶茶)を購入した方が良いかもしれません。ミルクティは舌に来る辛さを和らげてくれます。
おまけ ~ 宋慶鈴旧居陳列館
この胖妹面庄は孫文夫人・宋慶齢宅跡の目の前にあるのでついでに参観しても良いでしょう。防空壕も残されており見ごたえあります。
開館情報
名称:宋庆龄旧居陈列馆
開館時間:9:00~16:00
閉館日:月曜日
入場料:2元
参観時間:30分
地図:宋庆龄旧居陈列馆