中国でも重慶でしか走っていないと思われる市内移動専用高速鉄道に乗って来ました。
通常高速鉄道は都市と都市を結ぶ物ですが重慶市には重慶北駅と重慶西駅を結ぶためだけの高速鉄道が存在します。
市内移動専用高速鉄道
重慶北駅は以前からある駅です。元々重慶には重慶駅・重慶北駅がありました。
そして近年一帯一路の拠点として急速に整備され、今年重慶西駅と沙坪坝という駅が新たに開業しました。
重慶の各駅の勢力図はこのような感じです。東(上海・武漢)や北(北京)に向かう列車、及び重慶第二の都市万州へ向かう列車は北駅から出るので北駅はやはり重要な拠点となります。
一方新設された西駅は昆明・成都・西安への起点となります。
この4つの駅のうち、市内高速鉄道が走るのは重慶北⇔重慶西間となり、西南地方から重慶西へ到着後、市内トランジットで北駅からどこかへ向かう乗客、またその逆も想定しています。
重慶北発重慶西行き
重慶西発重慶北行き
走行ルート
走行ルートはこんな感じです。現在重慶西駅には地下鉄が開通していないので新幹線を走らせているとも思われます。
重慶西駅
まるで空港のように巨大です。これだけ引いても画面に収まりませんでした。
重慶北駅
こちらはいまいち垢抜けない一世代前の感じです。
南広場と北広場
重慶北駅には普通列車用の南広場と高速鉄道用の北広場がありますが、2019年7月~2021年春節まで南広場は改修工事中で普通列車も北広場から発着するため、重慶北駅=北広場という認識で大丈夫です。もし、3号線で南広場まで来た場合は、10号線に1駅乗り重慶北駅北広場で降ります。もしくは3号線龍頭寺から歩くことも可能です。
25分の旅
今回乗車するのはこの高速鉄道です。
中国では日本よりはるかに多くの種類の高速鉄道が走っているため、今回はどれだろうとわくわくします。
8両編成を2連結。
この区間は全てD列車ですので最高速度は190キロはくらいでした。
特等席
特等席というのは商務席を使用しつつ各種サービスは無しという飛行機のプレミアムエコノミーの
ような感じです。
二等席は5列、一等席は4列、商務(特等席)は3列というのは日本と同じです。
料金
特等席:27元
一等席:25元
二等席:15元
まとめ
乗って何になるの!?何のためにわざわざ乗ったの!?というような路線ですが市内を結ぶためだけに走る高速鉄道面白かったです。
日本ですと東京新宿ラインや東京上野ラインなど都内移動に地下鉄以外の選択肢もありますが中国では市内鉄道は基本的に全て地下鉄です。ですのでこのような取り組みは面白いと思います。
中国国鉄運営扱いなので通常通り身分証チェックがあり、JRのようには行きませんが是非重慶にお越しの際はお試し下さい。