重慶だけが中国じゃない!北上広深もあればシルクロードも!

中国

残念ながらこのページが開かれているという事は『重慶に行きたくない』がクリックされてしまったという事ですね。

でも重慶だけが中国ではありません。

一級都市の北上広深・シルクロード・少数民族など中国にはまだまだ魅力があります。

 

北上広深

北上広深。。。聞きなれない言葉かもしれません。

まるで明青立法中(最近はMARCH)や関関同立のような大学格付けのための造語。

そうなんです。都市の格付けに使われる用語なんです。

中国の都市は一級都市・二級都市・三級都市などと分けられていますが、一級都市と言ったらこの四都市を指します。

日本でも東名阪と言いますがその中国版だと思っていただいて大丈夫です。

北から北京・上海・広州・深圳の四都市です。以前は北上広の三都市でしたが深圳の急速な発展により現在では四都市となっています。

経済的には一級だけど観光都市としての魅力はどうなの?ということで今回見どころなどをささっと紹介しつつ比較してみたいと思います。

 

北京

悠久の都、中華人民共和国の首都です。北京原人から天安門広場や故宮博物館、はたまた盧溝橋など古代から近現代にかけて数々のドラマが生まれた都です。

北京で絶対に見るべきもの1選

毛沢東記念館

天安門広場も故宮も景山公園も抑えて、これだけは見て欲しいと思うのが毛沢東記念館。

世界の人口66億人と言えど冷凍保存されているのは毛沢東・レーニン・ホーチミン・金日成の4遺体だけです。

まるで蝋人形かと思うほどの艶、照明のおかげもありますが神々しい程の威厳。

毛沢東記念館

毛主席纪念堂

 

北京で食べるべきもの

問答無用で北京ダックです。

おしゃれな北京ダックなどもありますがやはり伝統の全聚徳で食べましょう。

北京ダック

全聚德(王府井店)

 

上海

外国主導で港街として開発発展してきただけにどこかおしゃれなのが魔都・上海。

重厚な石造りの建物が連なるヨーロッパのような外灘と近未来の浦東が黄浦江を挟んで対峙する様子は世界一の夜景です。

上海で絶対に見るべきもの1選

外灘と浦東だけは見逃してはいけません。

上海

外滩

 

上海で食べるべきもの

生煎

小籠包もいいですが上海で食べるべきは『生煎』焼き小籠包です。

東京などでも最近食べられるようになりましたがまだまだ小籠包に押され気味。

私は生煎を始めて食べたときあまりに美味しくて3日連続で食べてしまいました。

生煎

舒蔡记

 

肉まん

肉まんなどの包子もやはり上海が美味しいです。あふれる肉汁系は上海の得意とするところ。そのあたりで売っている肉まんでさえ日本では食べられないほどジューシーです。

鼎泰豊の小籠包

上海の小籠包と言えば南翔饅頭が有名ですがはっきり言って台湾の鼎泰豊の方が美味しいです。南翔饅頭は豫園にあるので観光で食べるには良いかもしれませんがそれ以上でもそれ以下でもありません。

 

鼎泰豊で食べるべきはもちろん小籠包なのですが、日本には無い鳥スープを是非飲んで頂きたいです。あまりにも美味しいので店員さんに絶賛していたら『簡単に作れるよ』って言われてしましました。日本の鼎泰豊にはありませんが中国各地の鼎泰豊で飲めます。

 

広州

『食は広州に在り』

北京は権力の街・上海は経済の街。そしたら広州は食の街です。

実際広州人は北上広と言われることに違和感を感じています。広州は権力や経済とも関係ないしほのぼの暮らしていきたいというのが広州人の考え方です。

そして面白いことに広州人と香港人が共に嫌いなのが後述する深圳です。広州と香港は例えるなら英国と米国の関係です。香港人も元はと言えば広東人、広東の中心地は常に広州です。共に広東語を話すこともあり広州人は国際都市となった香港を評価し、香港人は広州に懐かしさを覚えます。

広州で見るべきもの1選

広州駅

『祖国統一』の文字が掲げられています。沖には香港、近海に台湾を控える広東省の中心駅だったころを偲ばせます。

広州駅

広州火车站

 

広州で食べるべきもの

広州酒店・は広州三大飲茶と言われており実際美味しいです。

 

虾饺

日本人みんな大好き海老餃子です。広東の宝です。

 

肉三拼

左から烧鹅(アヒル)・白切鸡(鳥)・烧肉(豚)の三点セットです。

1つで3種類のお肉を一口ずつ頂ける便利なセットです。

三拼

 

肠粉

ライスペーパーで出来たガレットのような感じです。あまだれと良く合います。具材は肉や海老など選べます。お粥とセットにしたら朝食に最適です。

腸紛

广州酒家

 

広東の料理が美味いのは旅行で行く場合に限ります。長期間滞在すると普通の食堂の食事も摂ることになりますが味が無くて不味いです。美味しいのはレストランだけです。

 

深圳

中国のシリコンバレーといえば深圳。

深圳市は鄧小平の開放後、工業で発展しますが現在は工場を追い出してIT産業の基地としての地位を築いています。自動運転バスや無人食堂などもあります。

深圳市を設立する際に『今、この漁村に来たら深圳戸籍を付与する』と言って四川省・貴州省など全国から人民を呼び込んだ結果、深圳には全国の農村から人々が集まったため広東省でありながら標準語が使われる独特な地域となっています。

1970年代まで農村だったため観光地はありません。

 

深圳でみるべきもの1選

羅湖国境

中国は11ヵ国と国境を接していますがこの国境が一番中国らしい国境です。というのもここは香港との国境(正確には口岸)ですが香港以外は全て途上国との国境なので国境を抜けてもあまり中国に入った実感が湧かないのです。その点この国境は対岸が先進国・西側・香港ですからそれはもうはっきりと中国に来たんだという実感が湧きまくりです。

また、一日に38万人が越境することもある世界でも最大規模の国境です。

深圳

深圳罗湖口岸

 

深圳で食べるべきもの

無し

 

北上広深まとめ

北上広深

 

シルクロード

中国と言えばシルクロードを思い浮かべる方も多いと思います。

長安から始まりローマに至るまでの全工程のうち中国が1/3を占めます。

西に向かうにつれて人の様子も変わっていき『ここも中国!?』のような驚きと共に中国の巨大さを実感できます。

西安

シルクロードの起点・長安です。ここから遥か先のローマまで多くの旅人が旅立って行きました。せっかくシルクロードを旅するならここから始めるのが面白いです。

西安

 

蘭州

日本でも最近流行りだしている蘭州ラーメン発祥の地です。正確には蘭州ラーメン発祥というよりラーメンそのものの発祥の地が蘭州です。よって蘭州に来たら必ず蘭州ラーメンを食べましょう。

牛肉面

 

敦煌

いわゆる日本人が想像する砂漠が広がります。世界には岩だらけの砂漠などもありますがここは砂で出来た砂漠でオアシスもあり、もちろんラクダもいてきっと一生の思い出になると思います。

敦煌

 

トルファン

古代からの砂漠のオアシス都市でシルクロードの要所です。西遊記の火炎山のモデルがここにあります。

葡萄が有名で長城ワインなどもトルファンの葡萄を使用しています。

トルファン

 

ウルムチ

新彊ウイグル自治区の首都です。マーケットも完全にウイグル色です。

ウルムチ

 

カシュガル

ここまで来ると完全に別世界です。それもそのはずインドの真北あたりまで来てますから。

カシュガル

 

シルクロードまとめ

憧れのシルクロードも今では中国人が大量に訪れる観光スポットです。中国の観光地は漢民族の好みに整備されるので古い物が残っているうちに早めに行った方がいいです。

 

お勧め世界遺産

中国には自然世界遺産もたくさんあります。日本で有名な桂林は有名過ぎて期待に応えれないがっかりスポットなので外しました。

张家界

ごめんなさい!ここだけ行ったことがありません。ありませんが一番行きたい観光地です。映画アバターのような世界が広がっているそうです。

张家界

写真は张家界旅行局のHPから頂きました。

 

九塞溝・黄龍

中国の奇跡!九塞溝と黄龍です。大気汚染?水質汚染?そんなものはここにはありません。

意外と知られていませんがこの辺りはチベット族の土地なので建物なども漢民族のものとは異なり興味深いですよ。

九塞溝

 

世界遺産まとめ

中国には信じられないような自然が残されています。上記以外にも日本では見ることのできない絶景も数多くあります。

 

まとめ

如何でしょうか。中国は日本の25倍もの面積があり、日本よりも大きい省も8つもあります。

1つの省が日本全体より大きいこともあるんです!!

また日本人が普段意識することの少ない民族という点でも漢民族以外にも55の少数民族が住んでいます。

日本人は日本人=日本民族と考えがちですが中国人=漢民族ではありません。

そんな巨大な国中国なので地方によっても考え方も違いますし人の雰囲気も異なります。

残念ながら重慶に来る機会がなかったとしても、他の地域を訪ねてみて中国に興味を持っていただければ嬉しいです。