重慶生活いろは

中国寝台車に乗ってみよう!広州から寝台列車で行く重慶

中国鉄道

広州→重慶のルート

K776という東莞東→蘭州西まで行く列車のうち広州北駅から重慶北駅まで乗車します。

地図

広州11:25発、途中長沙の手前で急に西へと進路を変え重慶10:54着というほぼ24時間のルートになります。途中に大都市は経由しません。大都市は新幹線で結ばれているのでそれ以外の都市への輸送機関という扱いでしょう。

ルート

時刻表

時刻表

中国の列車

機関車が車両をけん引します。19両編成です。

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乗車方法

寝台車の場合、乗車時に車掌さんに切符を渡すとこのような引換券を渡されます。車掌さんはすべての乗客の切符を管理し、到着地近くになると切符と再交換しに来てくれるため乗り過ごす心配はありません。中国の列車は24時間走り続けるため、この到着地直前の引き換えは夜中到着時に非常に助かります。

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車内の様子

今回は硬臥という2等寝台に乗車します。三段ベッドです。日中は通路に設置されている座席に座って車窓をみながらビールです。

中国寝台車席種

<下臥>
梯子の上り下りが無いし日中は座ってられる高さがあるので一番快適です。しかし中段上段の客が座りに来ることがあります。
<中臥>
程よくバランスの取れたポジション。昇り降りも楽ですし他の乗客と絡む心配もありません。
<上臥>
完全にプライベート空間ですが高さが無いので起き上がることができません。アスレチック・隠れ家感覚で小学生なんかは楽しいかもしれません。

あると便利なグッズ

タブレット

中国鉄道旅では新幹線でも列車でもかなり長時間乗車することになります。東京⇔博多まで6時間かけて新幹線で行く人はあまりいないと思いますが中国での6時間は比較的近距離扱いです。

車窓だけ見ているわけにもいかないので本や動画は必須です。タブレットであれば消灯後でも使えるので紙の本より便利です。

モバイルバッテリー

新幹線の場合は各列に電源が設置されているので充電器一式あれば大丈夫です。

寝台車の場合は電源が設置されていますが所々あるという感じです。しかも1コンパートメント6人ですのでモバイルバッテリー持っていた方がいいです。

ポケットティッシュ

これは必須です。これが無いとトイレに行けません。基本的に中国のトイレにはトイレットペーパーは設置されていません。列車でももちろん設置されていません。

新幹線では設置されています。新幹線と列車では扱いが違うのです。とはいえ新幹線でも切れていることもあるのでやはり必須です。

耳栓

新幹線にはいませんが列車ではイヤフォン無しで音楽聞く人がいます。個人的には知ってる歌が流れてきたときなどはテンションが上がるので問題ありませんが、気になる人はイヤフォン持っておきましょう。

今や列車と新幹線の立場は明確に分かれています。新幹線なら日本の70%くらいの快適度で移動できます。列車は日本の6%くらいの快適度です。

喫煙可能

中国の列車では各車両の連結部で喫煙可能です。

駅弁

この列車は合計30時間以上走り続けるので食堂車も付いていますし弁当も売りに来ます。以前は中国列車の旅のお供はカップラーメンと決まっていましたが今回乗車した際は食べている人は少数でした。新幹線ではカップラーメン食べてる人は皆無です。

中国の列車では新幹線含め給湯器が設置されているため水筒を持っていればお茶も飲めますしカップラーメンも食べることができます。

昼食

乗車時間が11時半とちょうどお昼時だったので早速売りに来た弁当を購入しました。

この玉子、殻付きのまま真っ二つに切られています。さすが中国。。。とはいえ食堂車で作りたてなのでホカホカです。お値段20元

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夕食

停車時間が長い駅ではホームに降りて駅弁を購入することもできます。駅に到着して大声で『弁当弁当』言っていたら買いに行きましょう。

ビビンバ丼のような感じ。先ほどの車内弁当より美味しそうです。こちらも20元。

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消灯そして重慶到着

午後10時になると消灯になります。読書灯などは無いのでおとなしく寝ましょう。

翌11時前に重慶北駅に到着です。この曇りがちな空と緑の列車が良く合います。

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重慶北駅は北広場と南広場に分かれています。北広場は新幹線用に増設したので綺麗なのですが南広場は以前のまま。中国らしいレトロないい雰囲気です。

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新中国はめちゃくちゃ綺麗でキラキラしています。一方、旧中国はこの写真のような雰囲気です。どちらも中国ですが発展の速度が速いため不均衡が目立ちます。

まとめ

24時間弱に渡って乗車しましたが車掌さんの対応も柔らかく、車内も非常に清潔になったなという印象でした。

“衣食足りて礼節を知る”

中国の変化を見ていると本当にそうなんだなと実感します。