重慶おもしろ街歩き

【重慶郊外・鬼城】地獄に落ちたらどうなるのか予習してきた

鬼城

死後の世界は分からない。もしかしたら天国・地獄があるかも知れないし全くの無かもしれません。

だったらシュミレーションしておくのも1つの手ではないでしょうか。

鬼城

重慶の数少ない貴重な観光地

重慶には観光地と呼べるものが多くありません。

基本的には火鍋をはじめとする激辛料理を食べたり都会の夜景を楽しむ場所です。

しかし、ここは市内から日帰りで行ける『観光地』です。

地獄は中国発祥

インド仏教には地獄の概念はありません。仏教が中国に伝わった際に道教と融合し地獄ができたようなのでここは本場の地獄と言えます。

行き方

ツアーでも行けますし個人でも行けますがどちらも一長一短です。

  • ツアーだと現地に着いてからが楽、でもバスで片道約3時間。
  • 新幹線だと片道1時間だけど着いてからがめんどくさい。

ツアーの場合

去哪で『鬼城』と入力すると出てきます。

鬼城

赤い预定という所をクリックすれば詳細が確認できます。

ツアーバスは解放碑辺りから出発します。

鬼城

ツアーの参加方法はこちらの『大満足・重慶発のローカルツアーに初参加』をご覧ください。

個人で行く場合

重慶北駅→丰都駅まで新幹線

新幹線は1日に20本出ているので乗れないという事は無いと思います。

鬼城

新幹線のチケットの取り方はこちらの『会員登録不要・日本で中国鉄道チケットを取る方法』をご覧ください。

重慶北駅は『北駅北広場』と『北駅南広場』に分かれています。両者は徒歩では30分以上離れていますので切符をよく確認しましょう。

丰都駅→鬼城までバス

豊都

最寄り駅の丰都まで着いたら、駅出て右手のバス乗り場より『113路』のバスに乗り約40分、終点が鬼城です。30分くらいバスが来ませんが根気よく待ちましょう。

  • 重慶市内の交通カードは使用できません。
  • 百度地図で調べても『113路』は出てきませんがあります。

鬼城

丰都駅前には売店さえありません。また、観光地の飯は高くて不味いので重慶市内で食べてから行きましょう。

丰都名山景区

中国の観光地は入り口がやたらでかいですがここもやはり立派な建物がどーんと建っています。

明らかに近年整備された立派な建物です。

鬼城

入り口前の広大な駐車場の片隅に以前の入り口だったと思われる門が残っていました。

この門はチケットの写真にも使われています。

そこに停めるなよという絶妙な位置に駐車されていました(笑)

鬼城

名山

景区の入り口を抜けると得体のしれない鬼が出迎えてくれます。

門の右手にはケーブルカーがあり、階段を上るのが嫌な方はショートカット出来ます。(片道20元・往復30元)

鬼城

景区全体図がこちら。徒歩でも30分もあれば頂上まで行けます。(中腹で撮影したものです)

鬼城

階段をどんどん登ると餓鬼が登場しました。しかしここは鬼城こんな絵では満足出来ません。

鬼城

更に先に進んでこんな像が見えてきたら地獄はもうすぐです。

鬼城

鬼のお尻を叩くと良いことがあるようで中国人がペチペチ叩いてました。

鬼城

いよいよ地獄へ足を踏み入れる

鬼城

さあいよいよ地獄に足を踏み入れる前に閻魔大王に挨拶です。

あれ!?あんまり怖くないぞ。大王ともなると人格者なのか!?

~ 実るほど頭を垂れる稲穂かな ~

鬼城

がしかし手下は怖そうです(笑)

鬼城

鬼城

これが地獄だ!地獄18連発

閻魔大王がいる耀霊殿の両側に東西地獄があります。

日本仏教では8種類ですが中国仏教では18種類の地獄があります。

地獄では生前の3750日が1日としてカウントされます。

地獄時間で1万年、人間時間で135億年刑を受けます。135億年!!!

では行きましょう!18種地獄!(1枚の写真に地獄が共演している物もあります)

拔舌地狱

抽腸獄

剪刀地狱

刀锯地狱

孽镜地狱

孽镜地狱

铜柱地狱

火坑獄

刀山地狱

冰山

油锅地狱

油鍋獄

牛坑地狱

車崩獄

石压地狱

石压

舂臼地狱・刀锯地狱

碓搗獄

血池地狱

血池獄

石磨地狱

石磨地狱

磔刑地狱

剥皮獄


その他の地獄は見当たらなかったので文章で解説します。

枉死地狱

こちらの地獄に入れられると解脱不可能となり永遠と産まれてから死ぬまでの過程を見させられます。

冰山地狱

裸で氷山に刺されるという地獄です。

蒸笼地狱

蒸し風呂地獄です。窯で蒸された後、冷風で冷やされ抜舌地獄に連行されます。

铁树地狱

こちらは氷山地獄と同じく刺されるのは同じですが、皮がはげ落ちる点が異なります。

火山地狱

火山に投げ込まれる地獄ですが肉体は焼けますが死ぬことは出来ません。業火の中苦しみます。

鬼城

双桂山

事前情報では鬼城は名山と双桂山の2つの山から成るとのことでしたが、なんと双桂山の方のメイン『鬼国神宮』は取り壊され、近年建てたと思われる古鎮が並んでいました。おかしな表現ですが中国ではよくあります。

鬼城

双桂山は以前はこのような感じだったようです。

今回鬼城に来るきっかけとなった中国遊園地大図鑑を発刊しているセキガミタケシさんのHP軟体レポート

このレポを見るとむしろ双桂山の方がメインなのではないかとも思えますが、チケットをよく見ると観光地の名前も『丰都名山景区』で双桂山については触れられていません。

鬼城

長江渡し船

名山景区から対岸の新市街まで長江を渡し船で渡ることが出来ます。

鬼城

名山景区の駐車場に看板の矢印方面に歩いて5分程、人が集まっているのですぐ分かります。

鬼城

渡河後は『201路』のバスに乗れば終点丰都駅まで戻れます。

鬼城

名山景区(鬼城)営業情報

営業時間

夏季(4月~11月):7:00~18:00

冬季(12月~3月):7:00~17:30

最終入場は30分前まで

入場料

夏季(4月~11月):100元

冬季(12月~3月):70元

かかった費用

合計 211.5元

重慶北駅→丰都駅の新幹線:63元(1等車)

丰都駅→鬼城のバス:2元

鬼城入場料:100元

鬼城→対岸の渡し船:2元

対岸→丰都駅のバス:2元

丰都駅→重慶北駅の新幹線:39.5元(2等車)

水:3元

まとめ

鬼城は三峡下りの船に乗ったら立ち寄るポイントでもあるので重要度はそこそこ高いです。

しかし名山だけだと1時間もあれば見終わるので入場料100元は高いかなと思います。