老街:古い町・旧市街(小学館日中中日辞典)
重慶は街全体が旧市街ですがそんな重慶の中でも特に老街と呼ばれている地域があります。本来は本当に古い町だったのですが街ごと再開発して生まれ変わった新装老街が増えています。
老街というのは『古いものが残っている街』ではなく『古くからある下町』という理解が正しいです。
消滅した老街
十八梯
十八梯の第一歩
壁にチョークで直書きが良い雰囲気でした。稀飯というのは重慶弁でお粥です。軌道較場口駅すぐの広大な土地というあまりにも場所が良すぎたため、また安全上の理由で取り壊されました。重慶は山城で山頂の上半城と河辺の下半城と分かれており上半城は山の手、下半城は船着き場で働く労働者の街でした。本来上下を結ぶ道路はなく階段で結ばれていたのですが十八梯はその上下を結んでいた老街でした。
現存している古いままの老街
鲁祖庙
鲁祖庙は花市です。細い通りの両サイドに花が売られています。そして坂を上っていくといつの間にか普通の市場になっています。奥の高層ビルとの対比が実に重慶らしい光景です。解放碑から徒歩5分でこのレトロな雰囲気に浸れますが、ここを歩くときは汚れてもいい靴で歩きましょう。
鲁祖廟と書かれていますが中は火鍋屋さんです。廟で火鍋食べていいのか!?
重慶に来たら必ず食べるべき麺・花市豌杂面もすぐ近くにあります。→重慶小面(ラーメン)ベスト4 花市豌杂面は超濃厚麻辣まぜそば
超レトロな半地下の莽子老火鍋もここにあります。→3分で分かる!重慶火鍋の食べ方。お勧め火鍋マップ付き
地下鉄2号線『临江门』駅徒歩5分:地下鉄1号線・2号線『较场口』駅徒歩5分
地図:鲁祖庙
新装開店した老街
弹子石老街
旧日本租界もこのあたりにありました。現在は香港資本によりショッピングモール併設の大きなタワーマンションとなっています。老街感は皆無ですが数多くの観光客で賑わっています。下町再開発と思いましょう。
ここにはくまモンの旗艦店があります(笑)
そして蝋人形で有名なマダムタッソーもあります。この日はコスプレイヤーもいました。
地下鉄環状線『弹子石』駅徒歩20分
路線バス 119路:338路:373路:375路『南滨路长嘉汇』徒歩0分
観光バス t026路:t072路a線:t072路b線:t073路『南滨路长嘉汇』徒歩0分
地図:弾子石老街
慈云老街
こちらの老街は存在さえ知られていたのか疑わしいですが『I LOVE CHONGQING』が設置されているため重慶好きは来ざるを得ないでしょう(笑)というのは冗談で弾子石から龍門浩までは重慶開港時からの正真正銘の老街です。清は城内に外国人が立ち入る事を嫌ったため対岸の南岸沿いに多くの外国機関が並びました。
慈雲老街の近くにはこれぞ老街!というような建物があります。こちらは英国の化学会社ブランナーモンド社(現ICI)の事務所兼倉庫跡です。1915年建立の重慶市重要文化財。
中には入れませんが『団結こそが勝利なり』のキャッチフレーズが見えます。
路線バス 338路:373路:375路『玄坛庙』徒歩5分
地図:慈云老街
龍門浩老街
こちらはあまり人も多くなく建物も落ち着いているためまったりと散歩するには最高です。
ここにも我らがくまモンがいますが、これらは正式にライセンス取ってます。
また、間近を通る地下鉄を撮影するためのポイントも用意されています。重慶の面白地下鉄は→秘境駅・箱庭駅はたまた絶景駅!重慶モノレール・重慶地下鉄マップ
現在開発されているのは東水門大橋の南側ですが本来の龍門浩には東水門大橋の北側も含まれます。
東水門老街
こちらは重慶城と呼ばれていたころの十七門の1つで隣の湖广会馆と共に重要文化財となっています。
特に説明が無いため建築年月日などは不明ですが風情のある建物です。まだ重慶が観光地として注目される前はゲストハウスだった事は内緒です(笑)
まとめ
いかがでしょうか。全ての老街が下町と考えるとしっくりきませんか?下町だって発展したいですからね(笑)
もし全部回ろうと思ったら東水門老街→朝天門から渡し船→弹子石老街→慈云老街→龍門浩老街→鲁祖庙という流れが無駄がないです。弹子石老街から龍門浩老街まで3キロ、龍門浩老街と東水門老街は対岸ですが東水門大橋を渡らなくてはならず山を登って橋を渡り川沿いに降りることになり非常に疲れます。。
時間が無くてそんなに老街ばかり回れないよ!という場合は解放碑近くの鲁祖庙だけでも十分雰囲気は味わえます。