お知らせ

『重慶マニア 人口3000万人を超える世界最大の市 (地方都市マニア 1)』発売

重慶マニア

重慶専門のガイドブック『重慶マニア』を発売致しました。中国西南部として一括りにされる事も多いですが、西南部の中でも知名度の低い重慶だけに絞って76テーマほど書いています。

本書は大雑把に分けると三部から構成されています。第一部は中心部のおもしろスポット、第二部は郊外、第三部は重慶の歴史となっています。

中国での人気旅行先No.1としてフューチャーされているのは第一部の部分です。

第二部は郊外。大足石刻や武隆といった世界遺産、劉備が亡くなった白帝城などです。

そしてクライマックスの第三部。重慶は戦時中、中華民国臨時首都だったのでそういった史跡・遺跡・廃墟が多く存在します。これらを納めたのが第三部です。もしかしたら日本ではこちらもフューチャーされるかもしれません。

詳しい内容はパブリブ公式ブログをご覧ください。

『重慶マニア』の告知FAXDM

超観光都市・重慶爆誕

『ChongQing TIPS』でも度々お伝えしていますが「成都に行くから寄っただけ」という都市だった重慶は2018年度5.5億人、2019年国慶節には3859万人(前年比10.6%増)が訪れた超観光都市です。重慶の人口は3048万人ですので国慶節だけで総人口より多くの観光客が訪れたことになります。

中国公称の数字について

一都市に5.5億人訪れるということは世界最大の観光都市になります。第二位の上海でも3億人訪れたとされています。三国志などでも兵力何十万人とか出てきますが日本人の感覚からすれば0が一個多いんじゃない?と思ってしまいますね。でも中国の人口は日本の10倍という事を考えるとスケールも10倍なのではないかとも思えます。真相は不明です。

訪問客数では2018年度第一位の重慶ですが観光収入では北京・上海に次ぐ第三位となっています。これは重慶の物価が二都市に比べ安い事に加え、重慶を訪れる観光客の目的が都市散策であり、入場料を取れる観光スポット巡りではないためです。そもそも重慶に入場料を取るスポットはあまり多くありません。

地球の歩き方

重慶の超観光都市化を受けて日本のガイドブックの雄である『地球の歩き方』がようやく表紙に「重慶」の名を入れました。『地球の歩き方』はなんと今まで成都・九塞溝・麗江が表紙、サブタイトルとして四川・雲南・貴州が入っているので西南で重慶だけ完全無視という状態だったのです。最新の2020年版の内容見ましたが重慶のページが少しだけ増えていました。嬉しい事です。今までの不届きには目をつぶりましょう(笑)

歴代『地球の歩き方』

裏話

さて、『重慶マニア』の内容は本を手に取って頂くとして出版に至る経緯など裏話的な話をしたいと思います。

2018年9月・重慶。 『中国遊園地大図鑑』 の関上氏より「重慶なら鬼城に行くべし」と意味不明なアドバイスを頂く。早速調査にいくも見事なガッカリスポットであった(笑)その後「重慶のガイドブックを作らないか」とのDMを頂き濱崎氏をご紹介頂く。

2018年10月・東京で初めてパブリブの濱崎氏と顔合わせ。初対面の印象は熊であった。私の印象はゴリ系だったようだ。

ということで早速話を聞いてみると「2014年頃から重慶には目を付けていたが適任者がいなかった」とのこと。なんと2014年と言えば私が重慶に初上陸し、心奪われ毎日彷徨っていた頃ではないか。その頃何も発信していなかった事が少し悔やまれた。今の私の重慶愛は既に成熟した愛であるが、当時はまだ出会ったばかりの初々しい愛であった。当時ガイドブックを作成していたら今とは異なる内容になったかもしれない。

とは言え重慶観光は今が絶好調。2018年に引き続き2019年も中国国内旅行先人気No.1をキープしそうだ。この勢いに乗って重慶市政府も外国人観光客を呼びたいだろう。このタイミングでの出版で良かったと今は思う。是非読者の皆様には『重慶マニア』を持って重慶の街を歩きまくって頂けると幸いである。

謝辞

最後に『重慶マニア』出版のきっかけとなってくださった『中国遊園地大図鑑』の著者でありブログ 『軟体レポート』 管理人・関上武司氏、素晴らしくかつ際どいキャッチコピーを次々と考案して下さり本書を重慶っぽく仕上げてくださったパブリブの濱崎誉史朗氏。マニアック過ぎて地図に載っていない場所を親切に教えてくれた重慶人民、質問をしたら秒で回答をくれる重慶朋友に謝謝。

パブリブの公式HP

関上氏の軟体レポート

購入方法

紀伊國屋書店・丸善書店・ジュンク堂書店などの大型書店でご購入いただけます。

Amazonはこちら

海外発送について

Twitterで海外在住で『重慶マニア』を購入されたいという嬉しい質問を頂いたので、調べたところ紀伊國屋書店が世界展開しており和書も購入できるようです。

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