重慶観光概要
3Dは分かりますが8Dってなんですかね(笑)これは私が言っているのではなく中国で言われているのです。立体の3Dに何かが加わり8Dなのでしょう。
重慶には伝統的な観光スポットはありませんが、都市を散策したり現地の生活を楽しむには最高の場所です。伝統的な観光地ならお隣の四川省に行きましょう。
①解放碑
重慶を訪れる観光客の90%以上が必ず行く有名な繁華街です。重慶の母城と呼ばれており東京の千代田区のような存在でありながら新宿のような買い物街でもあります。
正式名称は『抗戦勝利紀功碑及び人民解放紀念碑』中国で唯一の抗日戦争勝利記念碑であると同時に国民党から解放記念でもあります。碑の上部に取り付けられている時計はロレックスです。
解放碑は山頂の繁華街のため山城重慶を堪能するならここに宿を取りましょう。交通も地下鉄モノレールが集結し便利です。長江沿いが麓になるのですがここに宿を取ると毎日山を登るはめになります。赤で囲ったエリアが山頂の平坦なエリアです。
一般的に麓の方が栄えると思われがちですが古来より重慶は上半城(山の手)と下半城(下町)に分かれたため上半城が繁華街になりました。
②洪崖洞
続けてご紹介するのは解放碑から徒歩15分。嘉陵江沿いの崖に建つ洪崖洞。元々は洪崖門がありましたが安全性の理由から撤去され、高低差をなくすため柱を長く突き立てる吊脚楼という重慶の伝統建築方法で2006年に再建されました。
この建築法により1階と11階で道路に接続するという重慶らしい建物です。
夜景の名所になっていて千と千尋の神隠しの舞台ではとも言われています。台湾の九份も有名ですがこちらの方が似ています。
③十八梯
十八梯は山頂にある解放碑エリアと麓の長江沿いの街を結んでいた階段沿いの街で、新旧が折り重なる重慶の象徴でした。近年の再開発により「作られた老街」として蘇り新旧の旧の方は消えましたが、映えスポットとして訪れるのも良いでしょう。
④磁器口
重慶の古鎮です。中華民国時代のお店やおしゃれなカフェなどもあります。磁器口だけではありませんが中国の古鎮はどこも現在進行形で使用しているので楽しいです。休日にはこの細い通りが人でごった返します。
⑤黄桷湾ジャンクション
重慶は山と河に挟まれている地形から坂道も多く、また街が山の麓と山頂に形成されていることからジャンクションの街としても有名です。2017年5層15線のジャンクションが開通しました。日本では見られないこのような立体的な街並みも重慶の楽しみの1つです。
⑥長江ロープーウェイ
以前は南岸から解放碑への通勤の足でした。ところが2015年に道路と地下鉄の二重構造の橋が完成しそれ以降は観光客しか乗ってません。 中国の大型連休(国慶節・春節)の時期には2時間以上並びます。
昼間は長江の流れを、夜は解放碑の夜景を見ることができます。
以前は渝中半島の反対側、嘉陵江にもロープーウェイが架かっていましたが撤去されました。長江ロープーウェイがこれほど流行るのなら嘉陵江ロープーウェイも取り壊さなければ良かったと後悔している事でしょう。
以前市民の足だったころは2元でしたが今では20元です。
⑦重慶人民大礼堂 & 中国重慶三峡博物館
1954年に建てられた重慶のシンボルです。なぜかあまり日本人観光客を見かけませんが中国らしい建物で必見です。またここは夜景も素晴らしいので向かい合っている三峡博物館を見学してから訪れるものお勧め。重慶は夜景の街とも言われています。
外見は見ての通り北京の天壇を模して造られました。模して造られた物にも関わらず20世紀の中国ベスト建築〇〇に選ばれています。内部の見学もできますが普通のホールです。
中国重慶三峡博物館
人民大礼堂と向かい合っていて、3000年の歴史を持つ重慶市について学べます。興味深いのは『抗日時代』『国共内戦』のコーナー。日本側には無い資料もあり非常に考えさせられます。
:地下鉄2号線『曾家岩』徒歩15分
:無料
⑧两路口皇冠大扶梯
長江沿いの重慶駅と地下鉄·两路口を結ぶエスカレーターです。途中踊り場無しの150メートルのエスカレーターはちょっと怖いです。
:地下鉄1号線・3号線『两路口』駅徒歩0分
:2元
⑨重慶動物園
元四川省だったのでパンダは10頭くらいいます。中国のパンダは日本のパンダと違い結構活発に動きます。
またこの動物園には絶滅したはずの恐竜コーナーもあります。
⑩四川美術学院
街全体をアトリエにしてしまったかのような雰囲気です。中国現代アートを知るのはここが一番。
もはや四川ではないので四川美術学院の名を重慶美術学院に変更しようという動きも歴史もありなかなか実現できません。
:地下鉄2号線『杨家坪』下車、バス441・823・223路15分
重慶マニアお勧めスポット
以上がガイドブック的な観光スポットですが、重慶で面白いのはこれらのスポットではなく山城と言われる立体的な都市景観です。
重慶研究家JINTANGが強くお勧めする重慶観光はこちら
No1:重慶のレトロ工場まとめ
重慶は開港以来の工業都市であり、抗日戦争時には臨時首都として多くの兵工署が沿岸部から移ってきました。
その後1960年代にも三線建設の中心都市として一時は“工業は重慶に学べ”とまで言われましたが、改革開放により資本が沿岸部に戻り重慶の工業は没落。
No2:山城重慶ヘアピンカーブまとめ
霧の都・美女の都など様々な別名のある重慶ですが一番有名なのが山城重慶。
街全体が山の中に作られているため市街地ヘアピンカーブが多数存在します。
No3:秘境駅・箱庭駅はたまた絶景駅!重慶モノレール・重慶地下鉄路線図
まだ地下鉄を掘る技術も資本も無かった2000年代初期、重慶では地形に合わせたモノレールの建設が進められました。
そのためこれらのモノレール駅には奇妙な駅が存在ます。一方、近年は財力技術力ともに付いたはずなのにやはり奇妙な駅が存在します。
技術があろうが資金があろうがアメージングな建築をしてくれる・重慶軌道
最後に
2024年7月に重慶をアテンドした際の参考プランはこちら。重慶が初めての方も何回か来たことある方も両方いましたが大満足いただけました。→重慶マニアおすすめ2泊3日重慶散策プラン